新商品金具の研究

実験場

オリジナルのがま口製作をした際の作成経緯をご紹介いたします。

KAMATA Lab.KAMATA Lab.
がま口1

こんにちは。東京都台東区にある金具を販売する鎌田鞄材です。

今日はがま口についての研究です。
お客様よりバッグに使うがま口のご依頼があり製作する事になりました。
強度に対する素材選びとパーツ同士を溶接する工法を何度も試作して完成させました。

実験のポイントPOINT

がま口2

今回の製作におけるポイントは以下の点です。

  1. 手カンパーツとがま口の溶接方法
  2. がま口の表面磨き加工
  3. バンブー(竹ハンドル)の取付け方

今回の商品で手カンと呼ばれるパーツ(バンブーを取付けるパーツ)は加工し易さを考え真鍮製に、がま口は強度を考え鉄製を選びました。この真鍮と鉄と言う異なる金属同士を溶接することは大変難しいのです。同じ金属同士であれば問題ないのですが、真鍮と鉄と言う異物を溶接する際は、溶接剤を通常よりも多く使用し、熱を加える時間も長くなります。そのため、溶接剤が表面にこびりついて黒く焼け焦げてしまいます。
この焦げを取る為に、職人さんが手作業で一つ一つ表面を磨いていきます。

そして、バンブーと呼ばれる竹材を使ったハンドルは自然の竹を使用するため、丸く折り曲げても時間が経つと元に戻ろうとして少しずつ広がっていきます。取り付ける際には再度バンブーを火で炙り、丸く折り曲げ直して調節しました。

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